公開しない動画をつくることを楽しんでいた人を凄いと思った話

連続雑記チャレンジ7日目。

自分が密かに尊敬している名もなき動画制作者の話をする。

その人は自分の友人で、「名もなき」と言っているが実際にはちゃんと活動している。名もなきというのは「○○っていうクリエイターが好きで」みたいな話ではないというくらいの意味。

その人があるとき、身内向けの動画制作作業配信をしていた。 あるゲームに関するプレイの解説動画で、いわゆる「biim兄貴リスペクト」というフォーマット(ある時期にニコニコ動画で流行り、定式化した形式のひとつ)を取っていた。

このフォーマットの動画制作ではゆっくりムービーメーカーというツールを使うのが定番なのだけれど、その人は普段使っているプロユースのツールで作業していた。「これしか使えないのよ」と謙遜していたが、手慣れた様子でスムースに動画が組み立てられていく。

使っているツール及びその人の腕・センスからか、動画のルックスは典型的なものよりとても洗練されていた。内容そのものは解説動画なのだけれど、つくり手の技術・センス・かける時間などの要素でこういうふうにもなるんだな、と感じた。

作業は進んでいき、この動画はどう公開するのか、という話題になった。

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テーマ性と面白さが結びつく感覚がない on ボードゲーム

連続雑記チャレンジ6日目。

先日、ボードゲームテラフォーミング・マーズ』を友人に紹介したときのこと。 友人のひとりが「システムが古代文明の繁栄っぽくて興奮する」とテーマ性を高評価していた。

古代文明の繁栄っぽさと評するのは少し変わっている感じがするけれど、このゲームは赤茶の惑星である火星を緑にテラフォーミングしていくテーマ性・そのフレーバーも人気のひとつだと思う。

とはいえ実は、友人がテーマ性に触れたことには少し驚いた。 なぜなら、自分はテーマ性についてそういう感じ方をまったくしないからだ。

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ファンタジーお化け屋敷みたいな作品とは違うメイドインアビス

連続雑記チャレンジ5日目。

ある日の雑談で、友人がこんなことを言っていた。

ファンタジーお化け屋敷みたいな作品と違って、メイドインアビスは世界観がしっかりしているから展開に説得力がある」

正確な言い回しは覚えていないけれどこんな感じ。これについて思ったことを書く。

ファンタジーお化け屋敷?

まず、ファンタジーお化け屋敷は(おそらく)その友人の造語。定義を言葉にしてもらったわけじゃないけれど、ファンタジー世界観でお化け屋敷をやっているジャンルというくらいの感覚でよさそうだ。お化け屋敷は体験者をびっくりさせるアトラクションで、ここではびっくりさせるためだけに必然性のないびっくりを発生させているということが含意されていると思う。

友人は、衝撃的な展開が魅力ながら世界観の裏付けによって有象無象なお化け屋敷からは抜けた作品、としてメイドインアビスを捉えているようだ。 メイドインアビスは自分も面白いと思うけれど、こういう捉え方はしていなかった。

思わず聞いた。 「逆に単なるファンタジーお化け屋敷な作品って何?」

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生きてる犬は死んだライオンより良い on 日記

連続雑記チャレンジ4日目。

他に書いていたことをキャンセルして書く。

別に何ら気負って始めたつもりがないのに、なぜかいい感じに書きたいとなってしまい滑らかに筆が動かない自分に気付く。そもそも別に筆をきちんと動かしたい理由があり、その運動のための文章として始めたのに、そこにまったく意味のない見栄を張りたくなる。

なんでもそうなのだけれど、必要もない何かを纏って身体が重くなる。

こんななんでもない文章を置く場所でそんな事態に陥るところだった。

自然体でいると勝手に何かを纏うポンコツ人間は、油断するとなんでもない文章を一週間書くことすらできない。

自覚しろ。

完了は完璧に勝る。

生きてる犬は死んだライオンより良い。

終わり。

リアルタイム早押しボタンとかいう強豪オンラインパーティゲーム

連続雑記チャレンジ3日目。

仲間うちならば、リアルタイム早押しボタン的なものがあればゲーム的な楽しさを感じられるね、という話題。なお、オンラインでの話。

mondai と提案

以前仲間うちで、mondai という、リアルタイムクイズ大会をできるWebサービスで遊んだことがあった。

mondai.page

クイズをユーザーが作成してそれを共有できるサービスはいくつもあるけれど、これはリアルタイムな大会として楽しむことができる。無料でデザインもモダン。何回か遊んだが、とても楽しめた。

しかし、ここはこうだったらいいのになと感じられる部分がいくつかあった。本題ではないので列挙はしないが、遊ぶうちに友人のひとりが「もうこっちで良くない?」とばかりにあるリンクを共有してきた。

それは、早押しボタンだった。

より詳しくは、ルームを作成してそのメンバーで早押しボタンを共有する、つまりはリアルタイム早押しボタンとも言うべきものだ。

最初は思わず訝しんだ。 なぜこれを提案してきたんだ?

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髪はギャップ萌えのダシになる

連続雑記チャレンジ2日目。

先日友人と話をしているときに、女性のどんな髪型が好きかという話題になった。 そのなかでショートが良いと語る友人がおり、ちょっと思うところがあったので書く。

最初に予防線を引いておく。導入は特定の好みを茶化すような書き方になっているが単に文章の都合であり、最終的には結局みんな同じ穴の狢だよなというところに着地するので、該当する友人及び友人と同じ考えを持っている人が読むことがあったらご承知おき願いたい。

前置き以上。

ショートが良い?

ショートが良いと語る友人曰く

  • 女性なのにショートなのが何があったんだという感じで良い
  • ショートの女性がウェディング衣装を着ていると、秘められた女性らしさが発露して良い

とのこと。(多分ショートというよりかはベリーショート的な長さの話をしている気がするが、本題ではないので伸ばさない)

女性解放の観点からは地球の果てまでブッ飛ばされそうな内容ではあるが、個人の好みの話なので拳を握った方もここは力を抜いてもらいたい。自分も女らしい・男らしいという概念はなかなか苦手で、そうした人間にこれはかなりのパンチだというのは分かる。ただ、個人の趣味趣向にとどまる限りは何を感じようが自由だ。

閑話休題。 友人の言葉からは、髪の短さにアンチ女性性を読み込み、それが演出する落差に魅力を感じているように思える。ギャップ萌えというやつだ。

この話を聞いたとき女性らしさ云々とは別に最初感じたのが、「それ別に髪型が好きなわけじゃなくない?」ということ。気になったのでこの点をツッコんだところ本人も自覚はあったようで、そうかもしれないといった感じの反応だった。

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Ixy先生に学ぶ普通の人が絵を仕事にできない理由

ちょっと文章を書くの慣れを高めたかったので、しばらく連続して雑記を書いていきたいと思う。一週間は続けたい。

前置き以上。

普通の人が絵を仕事にできない理由

自分が好きなイラストレーターのひとりに、Ixy さんがいる。 Ixy さんは youtube で配信を行っていて、ある日の配信で視聴者からの質問に答えていたのだけれど、そのなかで普通の人が絵を仕事にできない理由についての考えを述べていた。

まずは内容を紹介したい。

「普通の人、無理な気がするわ。絵でずっと仕事するのって。ずっと絵を描いてることになるから、普通に外出て旅行とかしたいなって思ってるんだったら発狂しちゃうかもしれない」


これを聞いたとき、衝撃を受けた。

実はこの配信、時期的にはかなり前(具体的に覚えていないが2021年中だと思う)なのだけれど、この衝撃は長らく自分の胸に抱えるのみだった。ところが先日、ついにこの話題を友人との話のなかで出す機会があった。 しかしそのときの反応は「ふーん、なんか普通だね」といったものだった。

悲しい。 というわけで自分を慰めるため、何に衝撃を受けたのか言葉にしたいと思う。

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